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あの人の名前
あの人と出会ったのは、
3年前の晴天の日だった。
道に迷っていたあの人を僕が助けたのだ。
最初は僕とは居るレベルが違うのだと
考えていた。
だけどあの人はお礼にと、食事に誘って来た。
僕はその時お腹が空いていたから
そのお誘いに甘えてしまった。
食事をしている時、
僕は質問責めにあっていた。
名前、年齢、好きなもの、嫌いなもの、
ありとあらゆるものをあの人は聞いてきた。
僕も質問はしたかったけど、質問が
止まらないから、最後まで質問することが
出来なかった。
最後の最後に名前を聞いた、あの人は蓮(れん)
と答えた。
蓮さんは僕の事を陽と呼んでいたから
蓮って呼んでも良いよ、と言われていたけど
気が引けたから蓮さんで!と押し切った。
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