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愛してる
あれから更に半年後、蓮さんは少しずつ
自分から『ずっと』や、『一生』といった
言葉を言ってくれるようになった。
「蓮さん蓮さん!愛してるよ!!」
「僕も『一生』陽を愛してるよ?」
ある時蓮さんが僕をデートに誘ってくれた、
デートなんて久しぶりだったから僕は
嬉しくて、
「ほんと!?蓮さん大好き!!!!!!!!」
とはしゃぎながら了承した。
デート当日蓮さんはこの日の為に色々なことを
してくれていた。
デートのプランやお店などの予約、全部
蓮さんに任せていたから僕はどこに行くのか、
なにも知らずにはしゃいで居た。
遊園地に行って観覧車に乗ったり、景色が
綺麗なところでディナーを食べたりと、
至れり尽くせりのデートだった。
ディナーが終わって帰ろうとしたとき、
蓮さんが僕の手を引いてイルミネーションの
前まで連れてきた。
「どうしたの?」
「陽?僕と結婚してくれませんか?」
「………え゛?」
「やっぱ、ダメ…かな?」
「いやいやいや…ダメじゃないし、
逆に良いのって感じだけど、日本って同性婚
認められてないよね?」
「そうだね。」
「日本に居る限り『一生』独身だよ?」
「…でも隣には愛する人が居るでしょ?」
「ッッッ…そうだけどッ!」
「なら僕は『一生』独身で良いよ!!」
と蓮さんは言ってのけた。
「なら…お願いします。。」
「……!もちろんッ!!」
完
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