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夜子には最優秀賞を取る実力がある!愛良が自信を持ってそう、語っていた。
『最優秀賞』とシンプルなゴールドのプレートに記された作品がホールのメインに飾られている。
律はその大きなパネルを見上げた
ーーふーん…すげぇ。
轟く荒波に、月光が燦然と輝く。
その壮大な迫力もさることながら、この作品の美しさは、正にその題名の通り… …
『静と動』
律は食い入る様にその作品を見つめ、その場を離れた。
夜子の師、秋山を含め、この世界の名だたる巨匠が審査に加わる。
ひとしきりのお礼周りを終え、夜子はようやく自分の作品と対面できるのだ。
あの、夜子の生み出した写真がどの様に展示されているのか…
想像しただけで興奮した。
意気揚々と自分の作品の展示されている会場へ足を進める。
会場の中央、特等席とでも呼べるほどの立派な場所に大きく展示されていた。
ーーす…ごい… …
夜子の作品が目を引く、会場のコーディネートにも感動した。
その存在感は、凄まじい…
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