王子の仮面

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「相変わらず美少女だなぁ円は♪そろそろ一回抱かせろよ?」 ヘラッと笑った顔がやはり兄弟なだけあり、律とそっくりだと思う。 「俺はお前のそーゆーとこが1番嫌い」 「俺は円のそーゆー顔が、1番好きだぜ?」 冗談なのか本気なのか…凌は律以上に変態だ。 ただ律と違い、凌には基本的に裏表がない。 よって、言っていることはほぼ"本気"なのだ。 ーーさすがに・・・俺はねぇなぁ〜 律は内心で自分を評価した。 「今日父さんは?」 「さぁね。知るわけないしょ?」 凌から距離を置き自分の隣に座り込む円に、忘れ去られていたゲーム機を持たせる。 「ふーん。さて、円はかわいかったし、律は元気そうだし…お兄様は一眠りするからなぁ。起こすなよ?」 「一生寝てろ…」 「円?・・・犯すぞ♪」 爽やかにつぶやき、円に向けられた律以上の黒い笑顔に ぞっとした。
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