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第2話 何でも屋の活動
「お母さん、なんか解決してほしいことない?」
「買い物」
「いいよ」
「はい、じゃあ、これらをお願い」
成美の母はサラサラと書きつけてメモを渡した。
「ううっ...! こんなにたくさん」
「何でも屋なんでしょう? お願いね」
「はーい」
なかば後悔しそうになるけれど、これも世界を変えるための第一歩!
それからも、
「お姉ちゃ~ん、風船取ってー!」
「はい」
小さな女の子の頼みも
「それじゃあ、この籠(かご)を持ってもらおうかしら」
「はい」
おばあちゃんの頼みも
「勝木ぃ! コーヒー買って来いよぉ!」
「はい」
ちょっと怖い先輩の頼みも半泣きになりながら聞いた。
成美には、それと同時に進めている計画があった。
つづく
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