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末候~虹始見 (にじはじめてあらわる)
4/15
妄想彼女:今更だけどさ。
わたし:何?
彼女:↑の「末候~虹始見 (にじはじめてあらわる)」とかって何? おみくじみたいなもの?
わたし:それはじゃな、七十二候と言うて、立春、雨水、啓蟄といった二十四節気をさらに3つに分けたものなんじゃ。
彼女:変なキャラ付け要らないんですけど。でもさ、この時期に虹が初めて現れるなんてことないでしょ。
わたし:それはそうなんじゃが、まあ雰囲気みたいなものでな。気にすることはない。
彼女:だったら、載せなきゃいいのに。勿体ぶりたい年頃なのかな。……今日は寒いね。セーター貸して。あったまるの食べたいな。
春寒やカレーうどんに玉子落とす
わたし:勉強の成果出て来てるようじゃな。暖房を入れようかの。水曜日には冷房を入れてたのに負けた気分じゃよ。ほっほ、ほ。
雨の日に辺りを照らす春の花
彼女:やめる気ないみたいね。これは?
わたし:道の駅マリンドリーム能生で見かけた自転車道PRキャラクター、久比岐凛(くびきりん)じゃよ。
ペダル踏み春海風をこじ開ける
ポニテがめちゃ長いのがいいのう。もう一句いってみよー。
春の旅トンネル抜けて光る海
4/17
わたしが、
晩春の冷たき床に靴下履く
と詠んだところ彼女は、
ソックスを脱いでにおいをつけにゆく
と返しました。
わたし:足のにおいをつけにいくの?
彼女:ちげーよ!……でも、そういうの好き?
4/18
不謹慎ですが、ウクライナの少女たちの美しさ、かわいらしさにうっとりとします。
悲しみの春の妖精旅立ちぬ
妄想彼女:あんたロリコン?
わたし:ちゃう、ちゃう! 自分がなりたいの。
彼女:きしょー。……BL風味のできました。
男なら目線を気にせず歩けるな
わたし:気になるんだ。
彼女:何を他人事みたいに。助手席で寝てるフリするのも肩が凝るのよ。
わたし:え! あれは三日月を……
久しぶりの土手です。今日は単なる散歩じゃなく、ちゃんと目的があります。
過ぎる春垂れ込める雲草の匂い
わたし:絶景だね。
彼女:そうすか。
わたし:まず錆びた橋、淀んだ川、無趣味な水門と工場、それらを彩る菜の花!
彼女:なるほどねー
わたし:今度、油絵にしよう。ドイツ浪漫派風の。
彼女:やめなよ。画力の程はイラストで知ってるから。
わかりかけた良さをぶち壊す無邪気かな
1時間近く掛けて、三郷の天下一品に来ました。わたしは京都で学生時代を過ごしたのでなつかしいんです。
でも、彼女にはあきれられています。
これやこのこってりなんてもんじゃない
わたし:お、百人一首すか。
彼女:蝉丸の札ってジョーカーだったんよ。
わたし:坊主めくりだったかー。
こってり杏仁はお互いニッコリです。
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