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 ううむ、とぼくはうなって、さらに考えました。  せっかく、ミニロトの当選番号を当てる、という、ぼくにしかできないことがあるのです。なんとかこれを生かして、人さまから感謝されつつお金を稼ぐ方法はないだろうか?  さんざん考えた末に、とうとうたどり着いたのが、いま、ぼくがやっているやり方でした。  くどいようですが、ぼくがA銀行のB支店で買ったミニロトの番号が、二等の当選番号となります。  そこから何個かの数字をわざと違えたものを、五通り作って、メルマガで配信することにしたのです。  それをすなおに信じて、五枚のミニロトくじを買うと、二等ではありませんが、三等や四等が、ときどき当たることになります。  ぼくが買った番号とは、少し違う番号を他人に教えるせいでしょう、ハズレにならない、というのは前もって確かめてあります。  もしも、一年を通じて、メルマガの通りに五枚のミニロトを買いつづけたとします。二百円×五枚×約五十週で、五万円ほどの出費になります。  一方で、当選金は一年で六万円から十万円くらいになるように、数字の違え方を工夫しておくのです。  メルマガの受信者からは、年会費として、四百九十九円もらっています。現在の会員は、一万人ほど。みな、「よく当たる」と喜んでくれています。  こうしてぼくは、人さまから感謝されてお金をいただく、まっとうな仕事ができるようになったのでした。                               〈了〉
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