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トワイライト
翌朝、サーシャと《トワイライト》の拠点へと向かった。
受付にてオークに拐われた経緯を説明し、隊長エディーへと取り次いでもらった。
「はじめまして、俺は隊長のエディー。こっちは副隊長のダンだ。オークに拐われて無事に帰れてきて本当によかった。君も彼女達を助けてくれてありがとう。」
「ところでオークが街中にいる可能性があるというのは本当かい?」
「後ろから襲われたので姿は見ていませんが、街中で誘拐されました。」
「すると街の人間がオークに君を受け渡した事も考えられるなぁ。どちらにしても調査する必要があるな。」
「あとダン。検問所にこの事を伝え、検問を強化してもらってくれ。」
「それにしてもどうやってオークから助けだしたんだい?」
今度は俺に対して質問してきたので。経緯を説明する。
「(中略)…で洞窟から出ていたのでここならおもいっきり魔法を放てると思い"エクスプロージョン"でオークキングを倒しました。」
「オークキングを倒しただって?しかも"エクスプロージョン"?上級魔法だぞ。それ以前に風刃やブリザードに雷撃、君は何属性なのだ?」
「何属性かきかれても俺自身もよくわかっていなくて。」
「気が付いたら見知らぬ小屋にいて…(略)」
俺は今度はオークの洞窟に至るまでの経緯を話した。
隊長は何やら深刻な表情で黙り込み。
「サーシャしばらく席を外してくれないか? 」
と隊長はサーシャに言った。
サーシャが部屋から出ていくと、
「単刀直入に聞く。君は異世界から来たのか?」
「薄々そうかなぁと思いましたが、先程も説明したとおり、気づいたら見知らぬ小屋にいまして…。でもそれまで暮らしていた世界とは違います。」
「そうか。君にはこの国の成り立ちについて説明しよう。」
そう言ってエディーは話し始めた。
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