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属性鑑定
エディーの部屋から出てサーシャと合流した。
「何を話されていたのですか?」
サーシャに聞かれたが、ついさっき魔法大全や異世界召還者である事はあまり他言しないように釘をさされたばかりだ。
「何故色々な属性の魔法が使えるのか?についてとか。だけど俺自身もよく分かっていないからなぁ。」
「さぁ帰ろうか。」
俺は帰ろうと出口へと向かうと、
「ちょっと待って下さい。」
サーシャによびとめられた。
「コウイチさん。私達を助けて下さった時に色々な魔物を倒されていたんで、魔鉱石を換金されては?」
「それにそれだけ強いのであれば冒険者登録をしてみてはいかがですか?」
「ここ《トワイライト》の拠点はトワイライトも所属するソハラ国のギルド《シャインホープ》の出張所の機能もあるんですよ。」
1Fの事務所の受付で換金と冒険者登録を申し込む。
受付嬢「ではまず冒険者登録からおこないます。」「こちらの用紙をご記入下さい。」
登録用紙を受け取り、記入していく。
「では次に属性テストと適性職業の検査を行います。こちらにどうぞ。」
別室に案内されテーブルの上に置かれているサッカーボール大の透明な水晶に手を当てるように言われ手を水晶の上にのせる。
水晶は透明から虹色に変化した。
「何これ!!····しょ、少々お待ちください。」
受付嬢はあわてて部屋を出ていった。
しばらくして受付嬢はダンと共に戻ってきた。
二人は水晶を覗き込む。
「水晶の故障じゃない。」
「複数属性持ちどころじゃない。全属性持ちだ。全属性持ちなんて初めて見たぞ。」
ダンも驚きの声をあげる。
「次は職業適性だな。」
「こちらを持って魔法力を込めて下さい。」
何かの武器の持ち手のような物を渡される。
「魔法力がその適性にあった武器や道具を形作ります。」
俺は魔法力を込める。
すると部屋全体に光がたちこめる。
「ひ、光で見えない。」
受付嬢は困った顔でダンの方を見る。
「これは今までにないレア職業だろうなぁ。ギルド本部の鑑定士に鑑定してもらわないと、何のレア職業なのかまでは分からないなぁ。」
「そ、そうですか。とりあえず職業欄はレア職業とだけ書いておきますね。」
受付嬢は登録用紙に記入していく。
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