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オーク2
草むらを飛び越え駆け出し、オークとの距離を詰める。
こちらに気づいたオークは慌てて槍を構える。
『仲間を呼ばれるとやっかいだ。』
手のひらに魔力を込めオークに向ける。
"雷撃"
ほとばしる閃光がオークに命中すると。
オークは体を痙攣させその場に倒れた。
そして例のごとく体が崩れ去り、小さな石と槍だけが残った。
一撃でオークを倒せた事で自信がついた。
"収納"で石と槍をしまいながら洞窟へと入って行く。
洞窟内は所どころ松明が焚かれているが薄暗い。道なりに20mほど進むと少しひらけた所に出たがそこにはオークやゴブリンが複数いる。
慌てて壁の窪みに身を隠し、様子を伺う。
テーブルを囲み食事をする者。
床の上に敷かれたむしろで寝る者。
何かを作っている者。
テニスコート1面分ほどの広さの所に、
オーク8匹、ゴブリンが14匹いる。
その奥には木の扉があり、さらに1匹のゴブリンが入ってきた。
奥にもまだモンスターがいるかもしれないのでここも一撃で仕留めたい。
だが洞窟内なので派手な魔法は控えたい。
中級魔法"ブリザード"
モンスター達が次々と凍っていくが、
さすがに数が多過ぎる。
洞窟の端のほうにいたオークが凍り漬けになる前に襲いかかってきた。
"風刃"
右手で"ブリザード"の魔法を維持しながら襲いかかってきたオークに対して、左手で"風刃"を放ち迎撃した。
こちらから一番遠く扉近くにいるゴブリンが1匹"ブリザード"の魔法で凍り漬けになる前に扉から逃げて行った。
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