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「俺も。どんな時でも何があっても、小春ちゃんの味方でいるよ」
愁斗くんが言ったのと同時に、目の前が真っ白になる。
言葉では表せない大きな音がして、耳がきゅっと詰まったような感じがした。
それと同時に、頭がズンッと重くなる。
この感覚は――
赤い扉をくぐった後に感じたのと似ている。
まさか――またタイムリープ?
でも…
――また、タイムリープ後は現在に戻ってくることもできません。
って死神は言っていた。
例外があるとも言っていたけど――。
もう人生が充実しすぎて強制送還ってこと!?
頭に加わる重たい衝撃に耐えられず、私は目を閉じて意識を手放した。
◇◇◇
目を覚ますと、コンクリートの地面の上だった。
この景色は見覚えがある。
会社の屋上だ。
「…え、寝てたの、私。ここで?」
全部、夢だった?
まぁそうだよね、死神なんて現代にいる訳がない。
「はぁー…」
ため息をつきながら、ゆっくり体を起こす。
コンクリートの上で寝ていたからか、体が痛い。
「うう…」
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