【03】 メメント・モリ

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「俺も。どんな時でも何があっても、小春ちゃんの味方でいるよ」 愁斗くんが言ったのと同時に、目の前が真っ白になる。 言葉では表せない大きな音がして、耳がきゅっと詰まったような感じがした。 それと同時に、頭がズンッと重くなる。 この感覚は―― 赤い扉をくぐった後に感じたのと似ている。 まさか――またタイムリープ? でも… ――また、タイムリープ後は現在に戻ってくることもできません。 って死神は言っていた。 例外があるとも言っていたけど――。 もう人生が充実しすぎて強制送還ってこと!? 頭に加わる重たい衝撃に耐えられず、私は目を閉じて意識を手放した。 ◇◇◇ 目を覚ますと、コンクリートの地面の上だった。 この景色は見覚えがある。 会社の屋上だ。 「…え、寝てたの、私。ここで?」 全部、夢だった? まぁそうだよね、死神なんて現代にいる訳がない。 「はぁー…」 ため息をつきながら、ゆっくり体を起こす。 コンクリートの上で寝ていたからか、体が痛い。 「うう…」
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