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第2章「竹富島へ」
お茶は、さんぴん茶だった。ちんすこうは、黒糖味。こういうもそもそした物を食べて、お茶を飲むと、口の中がその度にスッキリして爽快な気分になる。
「ぷはー。」
1本目のちんすこうを、食べ終わった。私は2本目にかぶりついた。さんぴん茶で流し込むように食べるのが私の主流だ。
「ん…」
あと一口でちんすこうを、食べ終わる。あとカップ2つぶんほどでさんぴん茶を飲み終わる。1杯は、ちんすこうを食べた時に、もう一杯は、その後にゆっくり楽しむ。私は、ちんすこうも、さんぴん茶も、全て、食べて、飲んだ。何だか私は、このまま進めば竹富に行けそうな気がした。このまま竹富に行きたい…そして、私は、椅子から立ち上がって、椅子をひいた。そして、前を向く。そしてここから出ようと思う。が、しかし困った事に、どこからか出ればいいのだろうか。取り敢えず私は壁づたいにそおっと歩いていった。すると…?!私は、ジャッバーンという音と共に海の中のような所に突き落とされたような感じで口から泡がブクブク漏れ、目を開けると1面がエメラルドグリーンの液体の中に入っている。いつもの溺れたときのように、鼻は、ツーンという感覚をおぼえさせず、ただ、ただゴポゴポと、口から泡がでて、沈んでいく。水の音のみしか聞こえない。何だか、これってただただ波にずうっと身をまかせて波に打ちのめされたり浮かび上がったりという人生みたいかもしれないな。
「ぶはっ!?」
私は、陸に急に上がったので、びっくりした。そこは、部屋の中だった。前の部屋とはうってかわって部屋の中は明るすぎて何も見えない。映画とかの爆弾が爆発したときの後のように、一面が真っ白で何も本当に何も見えない。
「今度は何なの…」
私は、手探りで扉を探した。すると、ちょうつがいのような物がある事に気づきました。
(ちょうつがいがあるならここが扉のはず…)
私は、そのまま横に歩いた。力をかけていると、ギッという音がした。同時に、水の流れるようなチョロチョロチョロという音が足元から聞こえてきた。さらに力をかけてグッと押すと、…⁉バシャバシャ…バシャバシャ………ザッバァァァァーーーンッ
「うわっ」
私と部屋は、一瞬で波にのみこまれた。エメラルドグリーンの波は、絶え間なく四方八方から押し寄せ、あっちにいったと思えば下に押されて…すると、急に背中がボヨンと何かに当たって跳ねた。
「えっ?」
私が恐る恐る目を開けると、私は、水の上に浮いていた。正確には、竹富の水の色をしたボヨボヨの何かに乗っていた。私は、立とうと思って
「よいしょ…」
と、立ち上がると、床がブルンと少し震えた。上を見てみると、普通の海のシャバシャバの水の中に、このボヨボヨがある事に気づいた。私は、ボヨーンボヨーンとスキップしながら先へ先へと進んでいった。すると、そのまたブニブニの壁みたいな物に突き当たった。
「うわわっ」
「うーん…どうやって進もう…」
すると、ボヨボヨの床に立つ私の足にコツン、と、何かが当たった感触した。だから、下を向くと、キリの様な物が落ちていたのだ。
「あ」
私は、いい案がでた。そのキリみたいなので壁を破れるはずだ。すると、私は、乗っているボヨボヨの床の下に、サンゴで作った文字があるのに気づいた。その字は
竹
私は、ブニブニ壁に竹の字をキリで書いた。書いたというか破ってその字を作った感じだ。すると、文字が完成した瞬間に字がキラッとひかってー…
気づくと私はサンゴの真っ白い道に立っていた。
ー竹富島へ終ー
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