わたし

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わたし

私はまるで出口のない戦慄迷宮に迷い込んだ兎。 回避不可の出来ないキスからまだ逃げられていない。 それでもそれが起こらないように未然に防いでる状態が2ヶ月強続いていた。 そんな風になったのは、彼という存在が出来たからだ。 始まりはレンタル彼氏として4時間をレンタルをしたことがきっかけだった。 彼は聞き上手であり話上手であった。 one on oneを得意とする人だった。 見た目は爽やかであった。イケメンかと問われるとイケメンなのであろうか。 マスクで隠れた口元には青髭を隠すようなメイクをしていた。 「肌がボロボロじゃん。」 これが私が彼に対して初めて思ったことである。 濃いめのメイク。 口元がマスクで隠れていた為に瞳がキレイな人だと感じた。 正直、写真詐欺かのような盛れている写真を使っているのかと思っていたが、写真の方が不細工と言えば良いのだろうか。 上手い事やっていると云うのが本音だった。 写真はまさにイケイケホストといった感じだった。 夜の匂いがするとでも言おうか。 私の感は的中し、元ホストであった。
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