暗殺者との恋愛記

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「他人のセックス見せつけられる僕の身にもなってほしいんだけど」 「ごめん…?」 毎日毎日犯されて、その度ノアを青年に預けて喘いでいて青年はたまったもんじゃないだろうなと思うけどやめられないから仕方ない。 モルテが仕事で居ない間に聞いてみた。モルテが居たら 「名前…聞いてもいい?」 「はぁ…僕に名前なんてないよ。皆には死神って呼ばれてる」 「じゃあ…マリアとか?」 「それ聖母の名前でしょ?僕とは正反対だよ」 青年は起き上がって自分の手を見つめていた。別に良いと俺は思うんだけど、男にマリアはこの世界でもおかしいのかな…? 「マリアはαなのか?」 「君意外と神経図太くない?番殺そうとした上君の腹も裂こうとした男だよ?」 「昔はきっと逃げただろうけど、今は幸せだしきっとマリアも良い人だよ。うん。で、αなのか?」 「だったら何?孕ませて欲しいの?」 「いや違うけど…やっぱり暗殺者はαじゃないと勤まらないのかなって」 「知らないよ」 マリアはため息をつきながらまたベッドに横になった。Ωは力的にαに勝てないし、やっぱりαしか無理なんだろうな… ノアをマリアの隣にくっつくように置いてみればすぐ眠りにつき、やっぱり根本から悪い人じゃないんだろうなと思う。
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