そこじゃねーよ

5/6
前へ
/130ページ
次へ
〈今日はありがとうございました。  とても楽しかったです。  また機会があったら遊びに行きたいですね。  おやすみなさい 〉  あれから三人で食事をし、家に帰って風呂を済ますと時刻は既に十二時を回っている。  アラームをセットしようと携帯を開くと鳴海から礼儀正しいメールが入っていた。 —また機会があったら・・これ、ナッコと三人でって事だよな  僕も当たり障りない内容で返信して携帯を閉じた。  鳴海は僕の事をどう思ってるんだろうか。考え出すと眠れない。  目を閉じると、鳴海の白い肌や綺麗な鎖骨や薄い唇が浮かぶ。 —身体に触れて見たい、抱いてみたい  そんな想いが過り、慌てて振り払う。  暫くそんな事を繰り返していると、また携帯が震えた。  少し緊張しながら携帯を開くと、今度は成美からのメールだった。 〈鳴海の事、好きなの? 〉
/130ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加