夢と走馬灯。

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さん、○さん、○○さん!! 『はっ!?』[○○さん?] 『...誰?ですか?此処(ここ)はどこですか?私は、私は!!....』[○○さん。落ち着いてください。まず、此処がどこかわかりますか?] 『...?』 [此処は病院です。]『病院...?』[えぇ、病院です。] 『此処の何処(どこ)が病院なのですか...?』[.........うちは、少し 変わった病院なのです。]『..はぁ...』[そして、私は貴方の担当医師の(はもと)と言います]『担当医師...』 [○○さん]『..はい。』[貴方記憶は今、ありますか?]『記憶?』 [はい。記憶です。]『....』 ''記憶はある。''そう、頭の中では思っているはずなのに 何も出てこない。 『...わかんないです。』[やはり、早々には思い出せないですか。] 『...?』[自分のお名前わかりますか?]名前?そんなの簡単だ。 おれの名前h..あれ。なんだったっけ。いや、知ってる。知ってる。 だって、さっきから俺の名前をこの医者が呼んでいる。 (ただ)、頭に(もや)がかかってるだけ。答えられる... はずなのに。『........』[貴方のお名前は、樹本(きもと)(あきら)さんです。』樹本哲?そんな名前だったっけ..?[樹本さん。今から実験を受けていただきます。] 『...?実験?』[貴方だけしかいないのです。] 『私だけ?』[はい。貴方だけです。]『...ちょ、1回待ってください。 ってなんですか...?』[..とりあえず、移動していただきます。]『え、ちょっ!』 そうして私は、いきなり寝ていたベットから起こされ、何やら沢山の 機械がある場所へと連れて行かれた。道中、病院内を見回っていたが、薄暗く鉄骨が剥き出していて、本当に此処は病院なのだろうか。『...あの、此処は何処ですか。』 [樹本さん。もう1度お聞きします。貴方に今、記憶はありますか?]『......いいえ。わかりません。』[....樹本さん。貴方に言わなければいけないことがあります。]『............はい。』 [貴方は、30年前に起きた''日本列島分裂戦争''の生存者です]
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