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イマジナースーパーヒーロー
おもちゃ箱の底でずっと待っていた。
君が自分の力で動いて、話し始めることを。
自分の足で歩いて、その手で物を掴めるようになることを。
私たちは君にしか見えない。
けれども君が信じてくれる限り存在できる。
誰が一番最初に見つけてもらえるかどきどきしている。
そして、ようやく君が近づいてくれた。
大丈夫。怖くないよ。
そして、君の手がこっちに向かってくる。
見つけてくれた!
これで今日から私は君を護るスーパーヒーロー!
君が忘れない限り、無敵の力で戦える。
だから、安心してね。
君が忘れてしまっても、ずっと側に居るから。
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