で、俺が産まれたってわけ

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それなりに名のあるイケカテ主となるにはかなり苦労した。 最初のうちはセリフを読むのも気恥ずかしくて悶えたりしてた。でも、それ以上に楽しくて、俺が頑張って読んだ言葉に一喜一憂してくれるリスナーのみんなが可愛くて仕方がなくて、辞めたいなんて微塵も思わなかった。 ただ、本当に大変だったのが幼馴染みである相川義六にバレないようにすることだった。自室には配信機材が鎮座してるし親にも言っていないのだから実家に置いておくこともできない。そもそも実家に置いておいたらすぐに配信ができない。解決方法は案外すぐに見つかった。アパートを2部屋借りたのだ。運良くリスナーのお茶爆で沢山お金があったから少し生活は苦しいが借りれないこともないレベルだったので借りた。 義六にバレたら何を言われるかわかったもんじゃない 。からかわれるかもしれないし、マイクに向かって甘いセリフを囁くことに抵抗は無くなったがさすがに同性の幼馴染み兼親友にバレたら全俺が死亡する。だから絶対にバレてはいけないのだ。
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