第一話、あとがき。

1/1

23人が本棚に入れています
本棚に追加
/418ページ

第一話、あとがき。

……2012年、8月15日。それがこの作品の時間が止まった日でした。勿論、誰を責めようもない、私の怠慢とミスによって。後日、本アカウントで創作を再開するにあたっても、実はすぐに書き直すことが、出来ませんでしたことを、ここに謝罪いたします。 読者様に対して、と言うよりは私自身の矜持に対して、といった方が正しいかもしれません。どんな形であれ、私は一旦全てを投げ出してしまったわけで、当然の事ながら同時の読者様やフォロワーの皆さまの殆どは去りゆき、ごく僅かな方しかこの後の動向を窺い知ることは、出来ません。 ただ、それでもそう言った私の【過去】を知る人々との、ある種の再会が、私に再び火を灯してくれました。 今年の初めに、一応の【長編新作】を書き始め、本格的な活動再開の前段階として【ウォーミングアップ】を始めた時、漠然と考えていた過去作品の【復活】。 今更、私が書いても許されるのだろうか?単純な凡ミスで、過去とのつながりが断ち切られた後、別アカウントで書き直すと言うことに、強い抵抗がありました。 こ 私の過去と今の私。それらが【同一人物】であると言う、証明。それを私が【創作】と言う形で本当に成せるのであろうか。 【偽物】だ。別人による【盗作行為】だなどと、断罪されるのではないか。 そんな不安が、私の中に常に張り付いていました。しかしながら、拙いながらも活動を再開する。しかも過去を大きく超える量、質を目指してほぼほぼ一年を通し、何らかの形で必ず毎日、例え一文であっても書き続けると決めてここまで来ました。 最終更新日より数えて十年と四ヶ月少々。ようやく、今日一つの区切りを迎えることができました。 この【リブート】を始めるに際しては当初、 『一話を書き終えたら一旦終了し、完全新作【シン・魔術師ネイア】の物語を始めよう』 そんな考えもあり、実はそのストーリーも結構、書き進めていたりします。 が、途中何度か中断を挟みつつ、遅れに遅れたこの第一話の執筆を続ける中で、少しずつ膨らみ続ける想いがありました。それは、 【もう、途中でやめたくはない】 と言う、ある種の悲鳴。この第一話で【未完】のまま、終わらせられない。少なくとも当初考えていた一つの着地点。そこを見届けるまでは、私は諦められない。そう思って一旦、新作の方は私の中で完全凍結しました。 そして現在。書き終えてみて思うことは、 『うん、コツコツいこう(笑)』 と言う、何とも軽い気持ちであります。1日1文章、続けられたと言うのが、ある種の自信といい意味での開き直りを得たのかもしれません。 文字の生産量はと言えば、その最大値。十代・二十代頃の黒歴史編纂時代(嘲笑)の8割程度、大体毎日4000〜6000字が最大値として、まあ無理なく書けるのが毎日2000字くらいだなと、今年の2月くらいには見切れました。 そして何より継続させていくことを第一と考えれば、毎日1ページ更新。せいぜい500字前後が最もストレスなくフルで続けられる、私の【巡航速度】と考えて、今後の執筆計画を立てていこう。 そんなふうに考えたのは春先。新作長編小説【善悪の彼岸(仮)】が終盤に差し掛かった頃でしたか。正直言って、例え毎日1ページとは言え、半年近く続けられるとは思ってもみませんでした。 がその後はまあ、暑さと体調不良が重なり小説作品の更新は例の如く滞りがちになりましたが、それでも完全には書くのを止めなかった。私にとっては、偉業に等しいことだと、自分で自分を褒めてやりたい気分です。 そんなこんなで一年、私の作文にお付き合いいただきありがとうございましたと、御礼申し上げるとともに、続く第二話及び、私の次回作にご期待いただけましたら、それが何よりの喜びでございます。 連載途中のあとがきのわりに長くなってしまいましたが、今回はこの辺で。 ではまた。
/418ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加