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などと、残る二人からもそれなりに高評価であった。
パーティの前衛として遜色ない装備。愛用の広刃剣はそのままに、先ず目に入るのは身体を守る胸当て。一見すると板金製のブレストプレートに見えるがその実、素材の主は革製。
張り合わせた革部分も通常のものと比べて厚みは半分以下で柔らかく、通常の革鎧同様に胴体までカバーする。
軽さと防御を兼ね備えた、職人の工夫が伺える。
手甲、脛当ても同様に動き易さを最大限に考えられた革製。
これらを防御装備として、その下にやや分厚めに仕立てられた上着とズボン。全体としては斥候(スカウト)を兼ねた軽騎兵そのものである。
ネイアの言う、前回の出立とはつまり、全身フルプレートのナイト・アーマー。
女性、それも齢15歳としては比較的成長著しい体型とは言え、普段騎乗することを前提に設計された全身鎧。しかも成人した男性騎士が身につけるものを強引に着込んだジェイミーが、如何なる醜態を晒したか。
彼女の名誉、誇りを知るネイアは言及し、蒸し返す事はなかった
ジェイミーはその出自、自らの志望として幼い頃より騎士になることを夢見てはいたが現在。アヴァロニア王国において、正騎士を目指す者の道は狭く険しい。
先ず、身分は都市戸籍を持つ平民以上とされており、農村部における平民層、農奴をその主な構成層とする奴隷階級。
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