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病院に向かう車では、
「澪ちゃん大丈夫?」と澪と一緒に後部座席に乗り込んだ奈々が背中をさする。
「イッイタタッ」初めての痛みに顔を顰める。
「もうすぐ着くぞ」
そして、無事病院に到着したが、蓮の出現に病院はパニック。
迷惑になると考え蓮は一度マンションに帰ることにした。
「奈々。生まれたら知らせてくれ。また迎えにくる」
「うん。その方がいいわね」奈々は苦笑いする。
澪は、早速内診をしてもらうのだが、初産とは思えない順調な進み具合で、
「もう、分娩室に行きましょう」と言われ、あれよあれよという間にお産は進み、病院到着1時間後、
「オギャー」と元気な声。
「おめでとうございます。15時50分、第一子元気な女の子です」
手を握っている奈々も喜びの笑顔だ。
「澪ちゃん、あとひとり頑張って」
そして、
「オギャー」と元気な声。
「おめでとうございます。16時ちょうど第二子元気な男の子です」
「澪ちゃん、おめでとう。お疲れ様」
無事、福田家に元気な男女の双子が誕生した瞬間だ。
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