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「師長。澪さんと同じマンションに住んでいる頼りになるお友達が迎えに来てくれます」
「そうなの?なら安心ね。来られたら声を掛けてもらえる?」
「はい」
それから30分後、病院に現れた奈々。
受付にいた女性達は、入ってきた美女に何事かと思う。自分達は可愛いと思っている自惚れも一気に吹っ飛ぶ位、オーラが違う。
その美女が一直線に受付へ向かってきた。
「すみません。脳神経外科?は何階かしら」
「7階です」
「ありがとう。沢山の看護師さんがいらっしゃるからわかればでいいんですが、本城澪ちゃんはその科であってるかしら?」
受付の女性達は、そこで出てきた名前に驚く。普段から自分達が敵視している相手だ。
もちろん、知らないわけはない。
「すみません。個人情報の問題がありますので、お名前と御用件をお伺いしてもよろしいですか?」
「あら。ごめんなさい。日比谷奈々と申します。体調を崩したと連絡をもらって、迎えに来ました」
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