未来に向かって

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「ふたりの反応が一緒で面白い。靖子さん、凛驚いたでしょう?」 ふたり同時に首を縦に振る。 「澪ちゃん、すっごく楽しみ!本当の母だと思ってどんどん頼ってね。私、楽しみすぎてどうしましょう」 「ありがとうございます。私には母とのいい思い出がなく、今も連絡を取っていません。靖子さんがいて、凄く心強いです。遠慮なく甘えさせてもらっていいですか?」 「奈々ちゃんも澪ちゃんも、私にとっては可愛い娘よ。迷惑って言われても一緒に子育てしちゃうんだから」お茶目な靖子には本当に感謝しかない。 「そうよ澪ちゃん。私も靖子さんも迷惑って言われようが押しかけるわよ!そうだ。湊斗くんが留守の間はうちのゲストルームで過ごさない?同じマンションだし、荷物もその日の物だけ持って来たらいいわよ。お仕事もあるし、家事は私に任せて」 澪は驚き過ぎて言葉が出ない。正直、当分寂しい生活が続く中での妊婦生活に少し不安があったのだ。 「わ~い。澪お姉ちゃんここに住むの?やった~」
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