1.定家の生きた時代

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わたし:定家は応保2年(1162年)に生まれ、仁治2年8月20日(1241年9月26日)に没しました。 なぎさ:なぜ敬語w わたし:定家が生まれるちょっと前の1160年には平治の乱が起きて、平家が政権を一手に掌握していく。それから時代は移り変わって、平家を壇ノ浦に沈めた源氏は3代で執権北条氏に呑み込まれる。 なぎさ:アニメの「平家物語」やドラマの「鎌倉殿の13人」の時代でしょ。 わたし:うんうん。1221年の承久の乱で後鳥羽上皇が隠岐に追いやられ…… なぎさ:後鳥羽上皇は知ってるよ。7bf4552a-f9c6-43d0-9943-683693f78ef4  人もをし人も恨めしあぢきなく  世を思ふゆゑにもの思ふ身は だね。 わたし:この歌はいろいろに解釈できそうなんだけど、定家は為政者としての上皇の気持ちが表現されてると思って選んだんじゃないかな。 なぎさ:「世を思ふ」から「もの思ふ」し、乱も起こしたってこと? わたし:そう一直線じゃないと思うけど。……後鳥羽上皇は定家ととても関係が深いので、追々いろいろ語ります。
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