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わたし:承久の乱から約10年後の1232年に北条泰時が「御成敗式目」を制定して、幕府の政権を確固たるものにしました。
なぎさ:それ試験に出る?
わたし:出るね。さらに30~40年後の1274年の文永の役、1281年の弘安の役、合わせて元寇も出るよ。
なぎさ:うぇーん。……は! 高校は卒業したんだった!
わたし:有為転変に満ちた定家の時代だったけど、1221年の承久の乱以降、1241年に亡くなるまでは大きな戦もなく、比較的落ち着いた時期だったかな。あえて挙げると日本史上屈指の宗教的天才、道元が「正法眼蔵」の執筆を進めたり、後の永平寺を開いたりした時期だね。これは覚えなくていいよ。
なぎさ:なんで宗教的天才なの?
わたし:一般的に宗教って、宗教的体験、禅宗で言うと悟りは言葉にできないって考えるんだけど、道元は悟りを言葉で限界まで表現してるから。
なぎさ:それだけ?
わたし:それだけ。
なぎさ:ふうん。……平和だと日本史で覚えることが少なくていいよね。
わたし:ご不満なら、1242年にモンゴル軍がヨーロッパに攻め込んで、ポーランド・ドイツ連合軍を撃破したワールシュタット(リーグニッツ)の戦いってどう?
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