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「いつみ~、良かったわね。完璧な彼氏じゃないの」
それを聞いた二子おばさんが、眉をひそめて、銀縁メガネを上げた。
「顔はいいけど、頭はどうかしら? あなた、大学生?」
スバル君が、答えた。
「はい。二年生です」
「どこの大学? お仕事が忙しくて、二流かしら?」
二子おばさんが、ちょっと意地悪く訊いた。
「一応、東京大学です」
えええっ?!
あたしは、驚いてしまった。
二子おばさんも、む、む、む、と黙った。
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