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夢?……妄想?……それとも……
暖かいフワフワのベッドで微睡む夢の中、このままずっと眠り続けいたいと思っていると
「……ルト、ア……ルト……」
誰かがアルトを起こしている。
瞼を擦り
「もう少し寝かせてくれ、セディール」
そう執事の名前を呟いた時
「寝かせてやりたいのは山々だが、学校に行かなくて良いのか?アルト」
聞き覚えのある声に、アルトはハッと目を覚ました。
何故か、ベッドでアルトの顔を覗き込みながら、隣に添い寝している神官長の姿に一気に目が覚めた。
「し、し、し、し、神官長様?なんで此処に?」
思わず飛び起きてベッドのヘリに逃げると、神官長は気だるげに長い銀色の髪の毛をかきあげて妖艶に微笑み
「此処は、私の部屋だが?」
そう言われて辺りを見回すと、見知らぬ部屋だった。
「えっと?」
アルトが事態を飲み込めずにいると、純白の寝間着を着た神官長がゆっくりと四つん這いで近付いて来ると
「忘れたのか?昨夜の事を……。あんなに激しく求めてくれたのに……」
そう言われて顔面蒼白になるアルトの顔を見ると、神官長は「プッ」と吹き出して大笑いを始めた。
「安心しろ、まだ何もしていない」
と答えた神官長にホッと胸を撫で下ろし
「なんだ、そうでしたか!」
笑いながら答えた後で
(ん?『まだ』?)
とアルトが考えた瞬間だった。
目の前に神官長の顔があり、四つん這いになった神官長の寝間着の広く開いた襟元からピンクの乳首が丸見えになっている。
しかも、下もはいていないらしく中身が丸見えだった。
思わず視線が神官長の乳首に釘付けになっていると、神官長の長い指がアルトの唇に触れた。
「アルト……」
誘うような甘い吐息混じりの声に、アルトはゆっくりと近付く神官長と唇を重ねた。
触れるだけのキスを2.3度重ねると、神官長が魅惑の微笑を浮かべたまま衣類を脱ぎ捨てた。
染み1つ無い、均整の取れた美しい裸体にアルトは思わず見蕩れてしまう。
『ゴクリ』と生唾を飲み込む音が響くと
「アルト……好きにして良いのだぞ」
艶やかに微笑み神官長はそう呟くと、ゆっくりとアルトの唇に唇を重ね、今度は舌を差し込んで来た。
驚いて縮こまるアルトに、神官長の舌がアルトの舌を絡め取る。
男関係の無かった前世。
前世も今世も含めて、初めての甘いキスに酔いしれた。
「アルト……舌を出せ……」
唇が離れ、神官長の綺麗な指がアルトの口の中に押し込まれると、口内を撫で回した後で、アルトの舌を人差し指で撫でた後に人差し指と中指で挟み、中指でアルトの舌を撫でながら舌を出させると、神官長の唇がアルトの舌を唇ではさんだ。
扱くように吸われながら唇と舌でアルトの舌を愛撫されて、アルトはトロトロに蕩けて無抵抗になっていた。
「アルト、きみの唾液は蜜のように甘い」
甘く囁かれ、下半身に熱が灯る。
陽の光が窓から注がれ、神官長のプラチナの髪の毛が金色に輝き出す。
気が付けば、甘いキスに夢中になっていて、いつの間にか上半身が裸なのにさえ気が付かなかった。
胸元に神官長の指が触れ、ビリっと腰に電気が走ったように快楽が走った。
「あっ……」
口付けを交わすアルトの唇から、甘い声が漏れると
「アルト……私に身を委ねれば、 もっと気持ち良くなれるよ」
耳元で囁く神官長の吐息さえ、甘い刺激になる。
「あっ……」
身体を震わせるアルトに、神官長がアルトの耳に舌を差し込んだ。
ガサガサと音が聞こえ、ゆっくりと耳元から唇が離れると、アルトの乳首と神官長の乳首が重なり、身動ぐと擦れて甘い快楽を呼ぶ。
「アルト……」
甘く囁かれながら、アルトの両手に神官長の手が重なり、頭の上に両手が置かれた。
ピッタリと神官長の身体がアルトに重なり、熱を帯びたアルトの下半身に神官長の下半身が重なる。
アルトは寝間着のパンツと下着を着けたまま、布越しに感じる神官長の下半身の熱に無意識に腰を揺らしていた。
その動きが、プックリと立ち上がった乳首同士も擦れて甘やかな快楽を呼び覚ます。
「アルト……教会に入れ。そうすれば、幾らでも私を好きにして良いぞ」
それはまるで、蜘蛛にいつの間にか糸を張られて動けなくされたような感覚だった。
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