朝食はパンで…

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朝食はパンで…

「え?俺も口でしようか?」 『ふふ…それは本番に取っとく。和弥が俺のシテる顔なんて見たら、理性ぶっ飛んで無理矢理犯しちゃうから』 「…わかった」 『さ、こっち来て?俺の脚を跨いで?』 「こう?」 『うん、で…こうやってふたつ合わせて…』 「あぁっ…いい…コレ…」 『ふっ…気持ちいいな…和弥の、また硬くなった』 「だって慎の…そんなセクシーな顔見たら…あぁっ!」 『うん…俺も和弥のトケ顔見たら我慢できないよ?』 「あっ!慎…もうダメ…イく…」 『一緒に…俺もイく…』 はぁはぁ…はぁはぁ… 『和弥…好きだ…』 「慎…俺も…好きだ」 どちらからともなく、唇が合わさる。 慎にぎゅっと抱きしめられ、一息吐く。 あぁ…やっぱり俺が…受けだな… こんなイイ男を、俺が組み敷くなんて考えられない。 慎のセクシーな吐息は好きだが、突っ込まれての喘ぎ声は聞きたくないもんな。 そこから一緒にシャワーを浴びて寝ることにして、ベッドに潜った。 正確にはベッドの中の、慎の胸の中に潜った。 「なぁ…慎?」 『ん?』 「やっぱり俺が抱かれる方がいい…」 『なぜそう思う?』 「こんなふうにお前に抱きしめられるのが好きだからだよ。愛されてるって感じる、心地いいんだ…」 『そうか…良かった…和弥…好き…だよ』 「ん…俺も…」 ふたりで一緒に眠りに落ちた。 何でもふたり一緒だといいな。 チチチチチ…スズメの鳴き声で目が覚めた。 目を開けると…イケメンがドアップで俺を見つめていた。 『和弥…おはよう』 ちゅっとおでこにキスが降ってくる。 「はよ…慎…朝からイケメン爆発だな」 『ふふ…和弥も、綺麗な寝顔だった。彫刻抱いてるかと思った』 「慎…キス…」 ちゅ…ちゅ…ぴちゃ… 「あ…慎…」 『うん…和弥…』 ちゅ…ちゅ…キスの合間に会話をする。 「まだ…朝…」 『うん…土曜日の朝だね…だから?』 ちゅ…ちゅ…その身体を押し退けたいのに。 ちゅ…ちゅ…それが出来ない。 俺のTシャツを捲り上げていた慎の手が止まった。顔を真っ赤にしてオロオロしている。 「なんだよ…どうした?」 『これ…俺の仕業だよな?』 俺の身体を眺めて、慎がため息を吐く。 俺は頭を下ろして自分の身体を見てみる。 「げっ!」 『和弥…ごめん…』 そこには隙間なく散らばる赤い内出血の痕…キスマーク… 「クク…慎…マジかよ…こんなに吸い付いて…お前の唇の方が心配になるよ」 『俺は大丈夫…でもこれ…ちーちゃんに見られたら…』 「大丈夫…今夜もここに泊まる、明日には薄くなってるだろ?」 『本当に?今夜もここに?』 「ダメか?」 『まさか!めちゃくちゃ嬉しい』 「だから今日はデートしよう」 『うん、映画でも行くか?とりあえずコーヒーと朝飯は…パンでいいか?』 「うん、嬉しそうだな?」 『だって、まだ一緒にいられるなんて思ってなかったから』 「俺も嬉しいよ。慎…ありがとう」 『何が?』 「なんとなく…?」
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