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私の使命
私は今、今か今かとその時を待っている。このドキドキとワクワクはきっと誰も分からない。分かるはずもないだろう。私が産まれたのはそう言う世界だから…。
私達は皆、今日の為に生まれてきた。私の同期達も皆んなそうだし、先輩も後輩も皆んなそうなのだ。長い歴史の中で、誰もが例外無くそうして来た。私もそんな歴史の一部なのだ。
一瞬で人々の心を鷲掴みにして、感動を与える。これは私達にしか出来ない事。あぁ…、もうすぐだ。もう直ぐに私の番が来る…。そうなれば、もうお別れ…。後悔は無いし、悔いも無い。私は私にしか出せない色と輝きを放って、使命を全うするのだ。ただそれだけの事なのだ…。
“ヒュルルルルル…ダンッ‼︎ダンッ‼︎ダンッ‼︎”
真っ暗な夏の夜空に色取り取りの花火が咲いては散ってゆく。人々は歓声を上げ、その夏の風物詩の光景に酔いしれるのであった。終
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