僕の恋物

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ある店に君はいた。 一目惚れだったんだ。 青い目、シルバーの靴、丸みを帯びた体。 ただただ可愛かった。 肌の触り心地も最高。 君は反抗せずに、ただずっと僕に撫でられていた。どんな気持ちだったのかな。 お金を払えば、君と暮らすことができた。 払う以外の選択肢はなかったよ。 次の日から、君と僕との同棲開始。 何も食べないし喋らない、お風呂にも入らない。毎日ベッドの上で動かない君を目の前にして、僕はただ抱きしめて口づけをするしかなかった。 初めてではなかったけど、初めての感触。 今までとは違うやわらかさ。 いい匂い。くせになりそうだ。 正直、自分でもこんなことをするとは思っていなかった。 確かに一目惚れはしたけど、そういうんじゃない。恋愛感情とは違うはずだった。 いつから芽生えていたのか分からない感情が今、爆発した。
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