僕の恋物

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初めて君を見た時から可愛いとは思っていた。でも、それだけなのだ。 なのに今、僕は何をしているんだ? 自分でも自分を心配した。 ついに狂ったのかと思った。 でも、しっかり好き。 やっぱり好きだった。 友達や親友とは違う、恋人に向ける好き。 それに気づいてから、僕は君と付き合うことにした。君に拒否権はない、喋れないから。 付き合ってからたまに、魂でも宿って息をして欲しいと願うことがある。 君の方から抱きしめて欲しい。 君が動いているところを見たい。 ねえ、喋ってよ。 命があるなら動いてよ。 この世の全てに命はある、どこかで聞いた。 花は風に揺れて動く。 自分の意思では動けないけど、僕ら人間が何かしないと動かないわけじゃない。 だけど、君はだめだ。 僕が君に触れないと動かない。 僕が君に好き勝手している時も動かない。 束縛してるみたいで嫌になっちゃうな。笑
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