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ここは、時空警察本部の聴取室だ。
慶二は泣き続ける少女を横目に話す。
「ニシノ、この子が落ち着いたら、聴取
お願いするよ。俺は現地に行って、
聞き込み調査するから。」
琴音は睨みながら、慶二に指差す。
「…、ちょっとクミオカくん。
前も私に聴取やらせたでしょ。しかも、
確か5、6歳の男の子だったかなー、ねぇ?」
(ぐっ…っっ!)
「最近、子供の迷い込み、多いよね。
てか、子供苦手だからって、私にばっか任 せっきりにしないでよね!」
「べ、別に、苦手じゃねーし。」
しかし、慶二の握りこぶしは汗びっしょりだった。
(ふふ、分かりやすいやつ。)
「だって、時空警察のエースなんでしょ?
エースなら、誰でも何でも聴取できて、当然!!私はこれから、別件で部長に呼ばれてるしね。任せたわよー。」
琴音は、口角を上げて、ニンマリしながら、立ち去ってしまった。
そして、部屋には、青ざめた慶二と泣き続ける少女の二人きりになってしまった。
(げっ…、嘘だろ!?俺だけで!?
つーか、置いてくなー!!!)
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