地獄の致命傷

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「痛ーい!……あ、あれ?痛くないぞ?」 実はこの針山には重大な欠点があった。念には念を入れ過ぎて針と針の間隔が狭くなっていた。そのため獅郎の体重が分散されていたのである。  それからここは、最も刑の軽いものが入る場所、通称『天国と地獄の行き違い』になった。
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