18歳。

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*** 翌週。 私、初めてお会計のときに「カードで。」って言ったんだけど。かっこよ。てかオトナ! 買ったのはカワイイ夏服。誕生日が来たし、自分へのプレゼントってことで♪万単位の買い物になっちゃったからカード払いにした。 「すご!美嘉、カード??」 私の支払いを目を丸くして見つめる凛奈。私はカードを口元に当てながら、ちょっとだけ得意げに笑った。 「まーね。超便利だから凛奈も誕生日来たら作った方がいーよ?」 成人ってやばい。親がいなくても、こういうことできちゃうんだもん。自由の幅が広がったみたいで嬉しい。 あ、大丈夫! ちゃんと気をつけてカード使ってるよ! でも、やっぱり慣れって怖いよね。 「カードで!」 ちゃんと自分の貯金額は把握してる、把握した上でカード使ってる。 使ってるけど、気持ちが大きくなっちゃったのは否定できない。手元に現金やチャージがなくても、買い物できるっていうのはやっぱり凄い。あと、ネットショッピング。一回クレカの情報登録したらその後は入力不要だし、これは便利だわ。 「美嘉は社会人とかになったらボーナスが全部カードの返済で消えてくタイプね。」 放課後、制服でママと一緒に買い物に行って、私の会計を見ていたママに言われた。私は口を尖らせる。 「そんなことないし!何、カード使うなとか言いたいの?」 「いーえ。美嘉のことは美嘉に任せることにしましたっ。もうママは口出ししません。でもローン組むのは絶対だめよ!あと消費者金融!!」 「そんなことしないってば。」 クレカで買ったkate spadeのバッグの袋を見下ろしながら私はニッコリ。このバッグ、めっちゃカワイイし、使い勝手良さそう。 高校生だもん、みんなブランド品くらい持ってるし、使ってる。それが当たり前。でも親はそれをなかなか理解してくれなくて、買ってくれない。だから自分でクレカ作って持てるようになったの、本当にありがたい。 「成人年齢が18歳になってよかった♪」 私がこう言うと、ママは苦笑いした。 「成人って言うけど、あなたはまだ親の庇護下で、大人の美味しいところをつまみ食いしてるだけでしょ。」
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