18歳。

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パパは唇を噛んで、辛そうな表情を浮かべた。 「親は我が子を守ろうとする。 だけど美嘉が大人になった今、最後に自分を守れるのは自分だ。美嘉を守れるのは、美嘉しかいない。 何が危ないのか、何が怪しいのか、ちゃんと美嘉が自分で判断できるようにならないといけない。それが出来ないなら『成人』の権力を主張するのは、まだ美嘉には早いってことだ。」 自分自身を、守る。 私を、守る。 それは、私にしかできないこと。 「知りなさい、美嘉。 世の中の仕組みを。 パパたちだって知らないことがまだまだある。大人でも判断を間違えることはある。少しずつ知っていけばいいから、そうやって大人になればいいから、だからっ、」 パパが言葉に詰まった。 そして、私の頭を撫でた。 その目は、少しだけ赤みを帯びている。 「パパ…?」 「…美嘉が無事で良かった。」 パパの言葉に、私の目から涙が溢れた。 ごめんなさい。 ごめんなさい。 心配かけて、ごめんなさい。 私、ちゃんと世の中の仕組みを勉強するから。 だから、ごめんなさい。 「…パパ、ママ、心配かけてごめんなさい。」
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