18歳。

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*** 「ねぇ美嘉、FXとか興味ない?」 明くる日、有理沙がFXを勧めてきた。 その顔は、なんかちょっと疲れている。 「FXって…外国為替取引のこと?」 「そうなの!少ない資金ですごい儲けが出るらしくて、自動販売ソフトでやるんだけど…それでね、私その勉強会みたいなのに参加して、お友達紹介したら、私とそのお友達に謝礼金払ってくれるって言ってて…」 それ…マルチ商法では? 「為替とか怖いから、私はやらないかな。」 私ははっきりと断った。 すると亜理沙があからさまに落胆した顔をする。 「…そう?」 「ねぇ、亜理沙。」 亜理沙の目を見て、私は口を開いた。 「最近、亜理沙元気ないね。 困ってることがあるなら相談して? …少しは役に立てるかもしれない。」 最後に私を守ることが出来るのは、私自身。 私にしかできないこと。 それは亜理沙も、 これから成人するみんなも同じ。 まだ“大人の責任”っていうものを理解したとは言えないけれど、それでも少しずつ、自覚をもっていきたいと思う。 それが、自分のためになるから。 (Fin)
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