いびき

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いびき

いびき 白けた顔、やる気のない ピカソの絵、 嗚呼、穴に落ちてしまいたい あやふや、ふにゃふにゃ 何もかもが まっすぐ歩けているのか 分からない 時計や、温度、PHさえ でたらめな数値で 僕はどこに迷い込んだのだろう? いびきをかいて寝ている姿を 誰か鏡に映して いっそ笑ってくれたらいいのに キミもその中で一緒に 笑ってるんだろう? 形もニオイもない世界は さぞ居心地がいいに決まってる 夢から覚めても冴えない 歪んだままの道路 塊は朧豆腐 開かない瞼の裏で 僕は喉を痛めてる いびきの音も曖昧で 定規も、重力も、分からない 色相も、明度も、 ぼやけたままの蝶々 嗚呼、夢なら早く目覚めて 朝の日差しに包まれたい 夜なら夜で暗闇の中で 溶けていたいのに ここはどこだろう?
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