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「満様。積もったら、雪だるまを作りましょう。あとかまくらというのも作ってみたいです。・・・・・二人だけの、家を、作り・・・・・っ」
突然、嗚咽のような声が聞こえる。
何、いきなり泣いているんだ、と返そうとしたものの、上手く口が開けない。
「み、満・・・・・様・・・・・」
身体中力が入らない。雪人に抱きしめられているのに、段々と寒く感じる。
雪人の温もりを感じられない。
「・・・・・・・・・・っ」
想いを告げようとした人の名を声には発せられず、震える口で辛うじて動かした直後。
満の閉じられた目元からしずくが流れたのと同時に、上からも頬に落ちたのを感じたのをさいごに、眠りについた。
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