現実

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現実

そんな、昔のことを考えていると風が強く吹いてきた。そろそろ飛ぼうかな。 今日、私はここから飛び降りる。死ぬつもりだから。こんな世の中が嫌になった。それでも彼がいたから産まれてきた意味くらいはあると思う。 でも世の中のものは好きになれない。君にしかできないことがあると積み重なるプレッシャー。いつだって私にはそれ等の重荷が肩に乗っている。生きていたって、どんどん辛くなる。なら、自ら命を絶つのがとても楽に思えた。 よし、飛ぶぞ!最後は笑顔で死にたいな。けど、何か物足りない。そうだ、彼を呼ぼう。最後に彼の顔を見て死ねたなら、幸せだし笑って死ねる。彼にも私の死を1番に伝えられる。
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