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年とった、おじいさんネズミが王様の前によろよろ出て来て言いました。
「ワシが、トラの首に鈴をつけに行こう。ワシはすっかり年老いて、ろくに仕事もできない。皆のために役立てるなら、トラの首に鈴をつけにまいりましょう。」
おじいさんネズミの申し出に、皆、驚きました。
病気のネズミは言いました。
「おじいさんは、私が泣いていると、いつも励ましてくれました。おじいさんのお陰で私は、がんばってこられたのです。」
臆病なネズミは言いました。
「僕がいじめられていると、おじいさんがいつも助けてくれました。おじいさんがいなくなったら、僕はどうすればいいんだ。」
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