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会社への出勤途中、私は、偶然にも夢子に出会った。大学を卒業して以来、御無沙汰していた彼女とは3年振りの再会だった。
「………あっ、由利!………久し振り。まさか、こんな場所で会えるだなんて。番号変わってたから、連絡付かなくて困ってたトコだったのよ。」
其処は、四国にある香川県高松市内の駅近くのアーケード街。当時、私は、高松市内にある印刷会社で働いていた。横断歩道ですれ違いざまに、夢子は、足早に歩いている私に話しかけて来た。
「………ねぇ、今、暇?………良かったら、どっかでお茶しない?………実は、折り入ってお話したい事があるんだけど。」
「………少しくらいなら大丈夫だけど。」
久し振りの夢子との再会に歓喜していた私は迷う事無く、彼女と連れ立って、会社近くの喫茶店へと向かった。
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