7人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
青は、幼稚園に行くころには、自分の存在意味を見失っていた。
幼稚園でも、すぐにみんなの人気者になり、先生にも褒められる蒼。
絵を描いても、お遊戯しても、完璧な蒼。
青は、そんな、蒼を遠くから、見ているだけだった。
そんな青に、蒼は、近づいて来て、言った。
「青、どうしたの? こっちへおいでよ」
屈託なく、そう言う蒼に、青は、いつしか、憎悪を抱くようになった。
「蒼さえいなければ、、、僕は、生きている意味があるのに」
青にとって、蒼は、自分の理想が完璧になった人間だった。
最初のコメントを投稿しよう!