青は蒼によって生きる

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青は、一生懸命、デッサンの勉強をして、美術展に作品を出した。 しかし、美術の授業中に、蒼が描いた絵が、美術展で大賞を取った。 青の描いた絵は、全くの選外だった。 蒼は、青に言った。 「残念だったな。オレなんかが、大賞を取って、審査員はどうかしてる」 その言葉は、青にとって、屈辱的で、耐えられなかった。 青にとって、絵はその時の自分のすべてだったのだ。 それを、審査員の大人たちが、蒼を使って、潰した気がした。 周りのすべてが、敵に思えた。
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