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宇宙人だって必死なんだよ
なんでお前がココにいんだよ。
って顔だなこれ。
それはこっちのセリフだコラ!
こっちは合コンなんか興味ねんだよ!
リョウが一目惚れした子が誰かは知ってた。同じ日に俺も気付いたから。
あの子が加狩優莉だって。
すぐにわかったよ。俺すげぇ好きだったもん。
いつも楽しそうに話を聞いてくれて、俺が宇宙人になりたいとかバカなこと言っても笑わないでくれて、ほっぺたふわふわで。
低学年の頃は楽しく遊んでたのに、そのうち周りに揶揄われて恥ずかしくなって、俺は優莉と遊べなくなった代わりにロケット花火の研究に熱を入れた。
それなりに飛ぶのが作れたから、優莉と一緒に飛ばすことにした。
優莉ごめん。
あの時打ち上げたゴールデンレコード、中身は空だ。
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