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「そっちは変わらな過ぎ」
むっ。
カイもまた握る手に力を込めてくる。
「宇宙人の嫁は諦めなよ」
「うん諦める」
「軽っ」
「あのね私、瀬王くんが宇宙人になるって言ったから宇宙人のお嫁さんになろうと思ったんだよね」
だから瀬王くんが宇宙人じゃないなら、ならなくていい。
「なにそれ可愛すぎ」
「……でも私、怒ってますからね。勝手にいなくなってさ」
「すぐ戻るって言ったし。ユーリもうんって言ったし」
うそっ覚えてない……
飲み過ぎたか。
まじかー、とカイが肩を落とした。
「ゴメンナサイ」
「ま、いいや。俺もウソついてたし。連絡先、いい?」
互いの連絡先を送信し合うと、カイがはっとして顔を上げた。
「電波って宇宙にダダ漏れなの知ってた? 今俺らの連絡先も飛んでんの。宇宙人ホントに迎えにきたりして」
「ええーっ」
焦る私にカイがメッセージを飛ばした。
『加狩優莉は俺の彼女なんで』
牽制してどーする。
でも私も。念の為。
『瀬王海斗は私の彼氏になりました』
ホイミスライムちゃんに。
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