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「こもやん! お疲れー!!」
大学も四年生になった、怜が手を強く振りながら軽く走ってきた。まだ出勤前なので、いつもの私服だ。
「おお、大学お疲れ」
「今日は……源さんに頼まれたのー?」
「そ。あ、まかないのひとつに津餃子仕込んだから」
「マジ!? こもやんが関わったなら絶対美味しいはず!!」
「はは、ありがと」
バイトだった頃は、一緒に仕事を出来ないと思っていたが……厨房に就職したことで、裕司も下っ端として宴会の会場で仕事するようになった。ビュッフェの麺類仕上げなどがほとんどだが。そのお陰で、怜の普段からは考えられないくらい……スタッフとしての美しさを目に出来るのだから。
とりあえず、お互い仕事が迫っているので……それぞれのロッカールームでさっさと着替えることにした。
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