7個差のタルト・タタン[前編]

11/23
前へ
/68ページ
次へ
 極道漫画でしか見たことのないサラシが実際に使われているシーンに直面することになるとは、流石人生は何が起こるかわからないなと私は思うわけです。しかし、私は社会人の先輩。お友達が面倒を見ている子が不便(?)な生活をしているのを見過ごすわけにはいきません。 「お買い物に行きましょう!」 「わたしにお金はありませんし、恋仇に施しを受けたいわけではありませんよ」  サラシのことはよく知らないですけど、と前置きして。 「あんまり胸を圧迫すると発育にも関わりますよ」 「冴島 里依に言われると説得力しかありませんね」  直ちゃんから私の胸をガン見された気がしましたが、それはそれとして。
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加