prolog

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ずっと僕は、誰かを誰かを守れる人になりたかった。望まれて生まれて来れなくても、せめて誰かは幸せになって欲しかった。 こんな俺に優しくしてくれた、あの人達だけは守りたかったのにネットの中で知り合ったあの人達に感情移入しすぎなのは分かってる。もしかしたら、相手は嘘を言っていて犯罪の被害者に自分がなりそうなのかもしれない。 それでも僕は信じた。 例え嘘でもその人達のことを守りたいと思った僕の気持ちは嘘じゃないから。 でも、もう誰かを大切に思うことは辞めた。 僕が幸せにしようとすると相手は不幸な目に遭うから。僕は誰も幸せに出来ない。
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