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たった数分のメロディー。ただ人が歌い、人の声によって何か変わるわけでもない。 ただ、確かなものがある。 辛いとき、嬉しいとき、何か言葉やもので人の心を表したい時。 その時1番使われるのが歌だろう。 それは叶翔の場合も同じだった。 痛みに耐えながら、それでも聞こえてくる優しいメロディーは叶翔の耳に優しく残った。 唯一の光を失い、光も見えない地獄の中叶翔の心を照らしたのは周りの大人でもなんでもなく歌だった。
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