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「じゃあね、元気に過ごすんだよ!」
私は手を振りながら声を大きくする。
「分かった。」
と私の言葉に答えるように寂しそうな表情をした息子が手を振り返す。
車窓が遠くに離れて行くにつれて息子の成長を感じる。もうあんなに成長したんだな、と。
その一部始終を見ていたであろう近所のおばあちゃんがタイミングを見かねて話しかけてきた。
「あなたたち良い親子ねぇ。でも、幼稚園の送迎バスだけでなにもあんなに、大袈裟に送らなくてもいいんじゃない?」
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